インターネット上で漫画を無料で読める海賊版サイトが500~600存在することが、出版業界団体の調査でわかった。閲覧数の上位10サイトには、日本国内から1カ月に約6千万回の接続があった。海賊版サイト「漫画村」による著作権法違反容疑事件が立件されたが、著作権侵害の被害は広がり続けている。
出版9団体でつくる出版広報センター(東京都)によると、漫画の海賊版サイトは、サイト上で読む「ウェブサイト型」、データを端末に落として入手できるようになる「ダウンロード型」、ページを自動でめくる動画が流れる「動画投稿サイト型」、正規サイトの自分のページにデータを公開した「SNS型」の四つに大別できる。今秋の時点で、国内外に計500~600サイトがあった。
オランダやスイス、東欧など海外のサーバーやサービスを使ったものが多く、大半がダウンロード型。中でも海賊版のデータをダウンロードできるURLを多数載せている「リーチサイト型」が主流だった。
このURLをクリックすると、サイトの運営者同士がネット上でデータを共有できる「サイバーロッカー」につながる。
サイト運営者らはデータをアップロードし、そこにつながるURLを自身のサイトに貼る。ユーザーはリンク先に飛んでデータを入手すると、端末上で見られる。
運営者らには、ダウンロードの回数に応じ、サイバーロッカーから報酬が渡るとされる。
一方、センターが11月に海賊版上位10サイトのアクセス数を集計したところ、日本からは月に6551万回に上った。2018年4月の「漫画村」閉鎖後に登場した類似サイト「星のロミ.org」(今年9月閉鎖)を合わせるとアクセス数は1億回を超えた。
■日本からアクセス多数、著作権…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル